DIYで壁が作れる!?初心者向けの軽量鉄骨で壁を作る方法

自分で壁を作る、なかなか壮大なDIY計画ですよね。
でも実は、軽量鉄骨であれば見た目に反して非常に軽くて丈夫なため、初心者のDIYでも意外とチャレンジ可能です。
とはいえ、普段の生活で扱うことがない材料だけに、その方法は想像もつかないでしょう。

この記事では、軽量鉄骨の壁をDIYで作る際の手順や注意点について丁寧に解説します。

軽量鉄骨の壁はDIYにおすすめ!

壁を作るにあたり、DIY初心者にとって難しいのは「きちんと寸法を測り、その通りに施工すること」だと思います。

木で下地を作って壁を作る方法もありますが、この方法の場合には、あらかじめ寸法を測ってしっかりと下地を作らないと、うまく施工するのが難しいのです。

これに対して、軽量鉄骨の下地は、内部の柱をある程度自由に調整できますので、木材と比べると失敗するリスクが少なくなります。
軽量鉄骨という言葉になじみがない人も多いかと思いますが、実は壁を作るのにおすすめの材料のひとつなのです。

軽量鉄骨で壁を作る手順

では実際に軽量鉄骨で壁を作る実際の手順を詳しく解説します。

準備するもの

軽量鉄骨で壁を作るために必要なものが以下のものです。

  • レーザー墨出し機
  • 軽鉄用の切断機
  • ゴーグル
  • 電動ドライバー
  • 定規
  • ほうきとちりとり
  • ランナー
  • 角スタッド
  • 軽鉄ビス
  • 石膏ボード
  • 養生ダンボール

レーザー墨出し機や軽鉄用の切断機は購入すると高くなってしまうため、ホームセンターなどでレンタルするのがおすすめです。
また、ランナーや角スタッドなど軽量鉄骨の材料は、失敗する場合や端材が出ることを考えて、本来必要な数よりも1.2倍くらいの量を購入しておきましょう。

作業手順

材料が準備できたら、いよいよ作業に入ります。
各段階で慌てなくてもいいよう、備品は予めすべて出しておきましょう。

1. 養生

壁や下地が仕上がりではなく、後で作るという場合には養生は不要ですが、そうではない場合には、必ず養生が必要です。
軽量鉄骨の長い材料は床にぶつけてしまいやすく、傷が入る可能性があります。

2.墨出し

墨出しとは、壁を垂直かつ適切な位置に施工するために、あらかじめ印をつけておく作業のこと。
この時にはレーザー墨出し機を使うことで、壁の垂直を確保したまま墨出しを行うことができます。
この墨出しでレーザーが正しく設置されていない場合や、墨がずれてしまうと、壁全体の仕上がりが悪くなってしまうため、とても大切な作業です。

3.ランナーと角スタッドの施工

墨出しが終われば、その墨の位置に合わせてランナーと角スタッドを施工していきます。
ランナーとは、床、壁天井に直接施工する部材のこと、角スタッドは、ランナーの中に通し壁の柱となる材料です。

最初にランナーや角スタッドを切断機を使いながらカットしていきます。
この時長すぎるとはまりませんが、短いとその役割を果たせなくなりますよ。

誤差として3〜5mm程度までの誤差にとどめましょう。

カットが終わったら、ランナーをビスを使いながら、固定していき、軽鉄用のビスで固定します。
この間隔は、大まかに90cm間隔で止めていきます。

ランナーの固定が完了したら、次に角スタッドを施工していきます。
角スタッドの位置は、次の手順で行う石膏ボードの位置に合わせてください。
このとき不安であれば、実際に石膏ボードを合わせてみて、位置を決めると失敗しにくいですよ。

5.石膏ボードの施工

ランナーと角スタッドと施工が終わったら、石膏ボードを施工していきます。
と言っても、これは墨出しがきちんとできていて、ランナーと角スタッドが正しい位置に施工されていれば、ただビスで止めていくだけです。

墨の位置や取り付け方がずれていると、きちんと止められなくなる可能性があるため、もしそうなったら、一度角スタッドやランナーを調整してから、もう一度貼りましょう。

軽量鉄骨で壁を作るときの注意点

軽量鉄骨で壁を作るときには注意しないと、ケガや周りの壁や床を傷つけることになります。
ここでは、壁を作るときに注意するべき点について見ていきましょう。

切断する時には怪我しないよう細心の注意を払う

軽量鉄骨を切断するときにはケガに繋がらないよう細心の注意を払いましょう。

切断機を使うと火花が散るため、必ずゴーグルをはめて目を保護してから行います。
また、必ずガイドをつけて切断しないと、切断する材料が思わぬ動きをすることで、ケガにつながる場合もあるため、注意してください。

周りを傷つけないように気を配る

壁を作るとき、ランナーや角スタッドなど長めの材料を使うため、それらを運ぶときに周りを傷つけないようにしましょう。

DIYに慣れていない人は、このような長ものの扱いに慣れていないため、持ち手の後ろ側に注意がいかず壁や床をぶつけてしまうことが多いです。
くれぐれもぶつけたりしないよう細心の注意を払ってください。

DIYで壁を作る場合の費用の相場

DIYで壁を作る場合に材料費については大まかに以下のようになります。

  • 工具にかかる費用:3,000〜10万円
  • 養生や材料にかかる費用:3,000〜10,000円
  • 廃材処分にかかる費用:5,000〜10,000円

工具をきちんと揃えようとすると、費用がかなりかかってしまいますが、レンタルで代用することで、費用を大幅に抑えられますよ。

工具をレンタルするなら、15,000〜30,000円程度と考えてよいでしょう。

まとめ

この記事では軽量鉄骨で壁を作る手順や注意点について詳しく解説しました。
軽量鉄骨で壁を作る方法は、墨を出すことさえ注意すれば、作業自体はそれほど難しくありません。

材料費もそれほどかかるものではありませんので、この機会に軽量鉄骨で壁の設営に挑戦してみてはいかがでしょうか。