壁紙(クロス)を張り替えたいけれど、リフォームでお願いするのは費用が高いから嫌という人も多いのではないでしょうか。
そんな場合にはDIYに挑戦してみるのも選択肢です。
この記事ではリビングの壁紙をDIYするときの具体的な手順や注意点について解説します。
DIYでリビングに壁紙を貼る手順
まずはDIYでリビングに壁紙を貼る手順について詳しく説明します。
準備するもの
壁紙(クロス)のリフォームで必要になるものは以下の通りです。
・壁紙
・のり
・スポンジ
・角ベラ
・カット定規
・ジョイントローラー
・なでハケ
・カッターナイフ
・カッターの替え刃
・雑巾
・新聞紙
・脚立
・ペン
・マスカー・養生テープ
・ボンドコーク
特に重要なものがカッターです。
カッターの切れ味が悪いと切り口がギザギザになり、仕上がりに影響しますので、こまめに刃を変えられるようにしておきましょう。
作業の手順養生
では実際に壁紙(クロス)を貼り替える作業の手順について解説します。
家具の移動
壁紙を貼り替える際にはまず家具の移動をしましょう。
タンスやテレビなど、壁紙の裏にあるものや、作業の邪魔になるものを全て動かします。
リビングの面積が広い場合には、1日で作業完了しない場合も考え、作業を分割することも検討しましょう。
養生
最初に養生を行いましょう。
建具の枠や建具、リビング本体に接着剤が付着するなどないようにマスカーでカバーします。
特に壁紙に近い部分は丁寧に作業し剥がれないようにしましょう。
既存で付いている付属品を取り外す
貼る前に既存で壁についているものがあれば、取り外しましょう。
ポスターなどはもちろん、換気扇や、カーテンレール、コンセントカバーなども取り外します。
線が繋がっているため完全には外せませんが、できる範囲で大丈夫です。
このとき、取り外した時のビスなどは、無くさないように袋や箱に入れて管理するのがおすすめです。
既存の壁紙の撤去
次に既存の壁紙を撤去しましょう。
壁紙の継ぎ目にあたる部分や、コンセントの部分は壁紙がめくりやすいので、そこからめくるのがおすすめです。
壁紙が古くなっていると剥がすのが大変になり、裏紙が残ることもあります。
その場合もできる範囲でしっかりと取り除きましょう。中途半端に浮いた裏紙が残っていると、上から貼った場合に浮き上がることがあります。
下地処理
壁紙を剥がし終わったら、下地処理を行いましょう。
壁紙を剥がすときに剥がしきれなかった裏紙などが凸凹を作ってしまうので、パテを使って平滑にならします。
のりつけ
壁紙を貼る作業の前にあらかじめのりを貼っておきましょう。
のりをあらかじめ貼っておくと、スムーズに作業が進められます。
薄くのりを満遍なく塗り、のりのある面同士をくっつければ、細かく折りたたんで持ち運べます。
のりを薄くつけ、壁の長さより10cm長いくらいで切りましょう。
少し「切りしろ」を残しておかないと、きれいに仕上がりません。
壁紙貼り
壁紙を貼るときは天井からまっすぐ下に下ろし、上の端から端をなでハケで固定しましょう。
端が動かないように注意しながら、上から下にゆっくりとしわができないように貼っていきます。
のりが完全に乾く前であれば、貼り直しは可能です。
しっかりと全体が貼れたら、ヘラで角を抑え、折り目をつけてカッターでその位置に合わせてカットします。
カッターの切れ味は仕上がりに直結しますので、こまめに刃を折って切れ味を維持しましょう。
カットが終わったらローラーでしっかりと抑え、スポンジではみ出たのりを拭き取ります。
2枚目を貼るときには、大まかな手順は同じですが、1枚目と2枚目の端をしっかりと合わせることを意識しましょう。
これを壁全体貼り替えるまで繰り返します。
付属品を元に戻し、端を処理する
壁紙を全て貼り終わったら、リビングットペーパーホルダーやタオルハンガー、コンセントなどを全て元の位置に戻しましょう。
また壁紙の継ぎ目の部分は、ボンドコークで、隙間に充填し手で抑えます。
地味な作業ですが、これを怠ると、壁紙が後から剥がれやすくなります。
はみ出たボンドコークはスポンジで拭き取ってください。
DIYで壁紙を貼るときの注意点
壁紙を貼るときには、注意するべき点もいくつかあります。
この点を押さえておかなければ、失敗してしまう場合が高いため、参考にしてください。
濃い色はアクセントでの採用がおすすめ
壁紙を貼る場合、濃いめの色は、アクセントでの採用がおすすめです。
なぜなら、濃い目の色は部屋の印象を狭く見せる効果があるから。
寝室などの場合には、落ち着かせるためあえてそのような色を選ぶこともありますが、リビングにはあまりおすすめできません。
どうしても使いたい場合には、テレビのある面などアクセントでの採用にしておくことがおすすめです。
柄物は難易度が高い
壁紙(クロス)を貼るとき、柄物を使うと施工の難易度がかなり上がります。
なぜなら壁紙を貼るときに隙間だけではなく、柄の位置も合わせて貼っていく必要があるからです。
柄の位置を正確に合わせるのはDIY初心者の方の場合、難易度が高くズレてしまいやすいです。
柄物がきちんと貼れていないと悪目立ちするため、避けた方がよいでしょう。
慣れない場合にはトイレなどからやってみるのもおすすめ
DIYになれない場合には、トイレなど面積が狭い空間からやるのもおすすめです。
リビングの壁紙張り替えは面積が広く、失敗したら目立ってしまいます。
そのような場合でも、トイレであれば目立ちにくいですし、面積が狭いため作業時間もリビングほどかかりません。
パイプ部分の作業が少し難しいですが、作業時間の目処もつけやすくなるため、最初の練習には適しています。
スケジュールは余裕を持っておく
リビングの壁紙張り替えをする場合には、スケジュールに余裕を持たせておきましょう。
面積が広い分、作業に時間がかかりやすいため、慣れていない場合には1日で終わらないことも十分に考えられます。
DIYでリビングの壁紙をDIYする相場
リビングの壁紙をDIYで貼り替える場合の相場は以下の通りです。
・壁紙:約30,000円(リビングを50平米と仮定。1平米あたり500円〜)
・のり:約1000円
・スポンジ:家庭用でOK
・角ベラ:500円
・カット定規:500円
・ジョイントローラー:300円
・なでハケ:300円
・カッターナイフ:1,000円
・カッターの替え刃:200円
・雑巾:古いものでOK
・新聞紙:
・脚立:3,000円〜
・マスカー・養生テープ:500円
・ボンドコーク:500円
大まかですが、40,000円〜60,000円程度に収まることが多いです。
またカッターの切れ味は仕上がりに直結するため、100均などで安上がりに済ませるのではなく、きちんとしたものを買っておきましょう。
500〜1,000円程度あれば、十分なものが買えます。
まとめ
この記事ではリビングの壁紙を貼り替える具体的な手順と注意点について解説しました。
リビングの壁紙の貼り換えは一見すると、難しく見えますが、その手順やコツさえつかめればDIYは十分に可能です。
この記事を参考にぜひDIYに挑戦してみてください。