DIYでキッチンの壁にタイル貼り!その手順・費用・注意点を解説

DIYでキッチンの壁にタイルを貼りたい
でも実際にどんな手順で進めれば良いかわからない

そんな方も多いのではないでしょうか。

キッチンの壁をタイルで仕上げると、独特の表現ができ、おしゃれなキッチンに仕上がります。
ここではDIYでキッチンの壁にタイルを貼る手順や注意点について解説します。

キッチンにタイルを貼るメリット

まずは、キッチンにタイルを貼るメリットについて見ていきましょう。

見た目が重厚であること

キッチンパネルやクロスの場合、見た目がどうしても単調なパターンになりがちです。
しかし、タイルは重厚なイメージになります。
また、タイルの場合にはデザインが豊富なのはもちろん、複数種類のタイルを貼ることでオリジナルのアクセントを入れることもできます。

水に強いこと

タイルは水に強いため、キッチンで使うのにおすすめの建材です。
例えば無垢の木の壁材や床材などは、水分を吸収し、反りや割れ、傷みを引き起こすため、あまりおすすめではありません。
タイルにはそのような心配がないので、キッチン周りでも安心して使えます。

キッチンにタイルを貼るデメリット

一方で、キッチンにタイルを貼ることにはデメリットもあります。
それぞれのデメリットを具体的に紹介します。

目地に汚れがつきやすい

キッチンにタイルを貼るデメリットは、目地に汚れがつきやすいことです。

タイルと目地があることで、どうしても凸凹ができてしまい、汚れが残りやすいですし、目地にシミがついてしまうと、簡単には落ちません。

目地を上から補修することで、きれいにすることは可能ですが、キッチンパネルなどの材料と比べると、掃除のし辛さを感じるでしょう。

強い衝撃で割れることがある

タイルは割れ物のため強い衝撃を加えると割れてしまう可能性があります。

壁の場合には、そこまで強い衝撃を与えることはあまりないと思いますが、もし割れてしまった場合には、放置しておくと、そこから水が侵入し、下地の劣化を招いてしまいます。
そのため、もし割れてしまった場合には、早めの補修が必要です。

DIYでキッチンにタイルを貼る手順

タイル貼りは、DIYでも可能です。
DIYでキッチンにタイルを貼る手順について詳しく見ていきましょう。

準備するもの

キッチンにタイルを貼るときに準備するものとしては以下のものがあります。

準備するもの

・タイル
・接着剤
・目地
・ハサミ
・カッター
・ウエス(油や汚れをふき取るための布)
・ゴムベラ
・くし目ゴテ
・スポンジ
・タイルカッター
・ハンマー
・マスカー
・養生テープ

作業の手順

ではキッチンの壁にタイルを貼っていくまでの手順を見ていきましょう。

養生

最初にするべきなのが、養生です。
タイルと関係ない床やキッチンなどは、ビニールマスカーや養生テープを貼って置きましょう。

目地材や接着剤が落ちてしまうことが多いため、そのような懸念がある場所は特に重点的に行いましょう。

下地調整

次は、下地調整です。
まずはウエスに洗剤を染み込ませ、壁をきれいにしましょう。
特に油分は残っていると接着剤のつきが悪くなり、剥がれる原因になります。

タイルは接着剤で貼り付けるため、壁を新しく作るなどといった工程は必要ありませんし、接着剤さえ付着すればどんな壁でも施工可能です。

接着剤の塗布

下地調整が終われば、接着剤の塗布を行います。

くし目コテを使って全体にまんべんなく塗り広げましょう。

このとき接着剤を厚くしすぎると、タイルを貼ったときに接着剤がはみ出ることがあります。
はみ出てしまうと、接着剤をそぎ落とすのに非常に手間がかかるため、注意しましょう。

ただし端の方はタイルが落ちやすいため、気持ち厚めに塗ります。
大まかな目安ですが、全体として下地が薄く見えるか見えないかくらいの厚さがちょうどよいでしょう。

タイルの貼り付け

接着剤の塗布が終われば実際にタイルを貼り付けます。

今のタイルは裏に網が付きシート状になっているので、施工しやすくなっていますよ。

シートから剥がれてしまわないように注意しながら、施工する壁の形状に合わせてハサミでカットしましょう。

貼り付けた後は、ベニヤなどの薄い板を乗せてその上から軽くハンマーで叩きましょう。

シートとシートの間は目地の間隔が変わりやすいため、細心の注意を払って間隔を整えましょう。

端の処理

壁の端の方などは、タイルが中途半端になることがあるため、端のタイルをカットして仕上げます。

タイルカッターで何度も刻み、ハンマーで軽く叩いて割ります。

この工程は非常に時間がかかるだけではなく、大きく割れて使えなくなることも多く、難易度が高いです。

失敗してもよいように、タイルの数には余裕を持たせておきましょう。

また、端が出ないように処理できる場合には、この作業の必要はありません。

目地充填

接着剤が乾燥してから、目地の充填作業を行います。

目地材をバケツに入れて水で混ぜましょう。

そこから、ゴムベラを使いながら、タイルとタイルの隙間に目地を充填していきます。

タイルの表面についた目地は、最終的にウエスで拭きとれるため、目地が付着することを気にする必要はありません。

目地の拭き取りと養生撤去

目地の充填が終わったら、少し乾かし、スポンジでタイルについた汚れを拭き取っていきましょう。

強くこすりすぎたり、スポンジに水が多かったりすると、目地を削りすぎてしまう場合があるため、できるだけ優しくこすっていきます。

時間を空けるほど落としにくくなる一方、削りすぎてしまうリスクも少なくなりますので。
少々手間でも、確実にキレイに仕上げたい場合は、時間を空けるのも有効な選択肢です。

DIYでタイルを貼る時の注意点

DIYでタイルを貼るときに注意すべき点について見ていきましょう。
DIYで失敗しやすい部分で、貼り直しや見た目の仕上がりに影響する部分のため、しっかり確認してください。

タイルをカットするのは難易度が高い

タイルを貼っていくと、端に中途半端な隙間ができやすくなります。
その部分をきれいに仕上げようとする場合には、タイルをカットするしかありませんが、タイルのカットは難易度が高く、失敗しやすいです。

できるだけ半端な隙間が発生しないように工夫して貼るのが望ましいでしょう。

それでも発生してしまった場合には処理するしかありませんが、端はそれほど目立ちません。
100点を目指すより、何回か挑戦して80点くらいの出来を目指してください。

接着剤の厚塗りに注意

タイル貼りのDIYをする場合には接着剤の厚塗りに注意しましょう。
接着剤を厚塗りすると、タイルを貼ったときに、タイルの上にはみ出る場合があります。

はみ出てしまうと、カッターなどで取り除く必要がありますが、これは意外と重労働です。
接着剤がはみ出ない厚さで塗る必要があります。
とはいえ薄く塗りすぎれば当然剥がれる可能性が高くなるため、薄すぎにも注意してくださいね。

目地を均等にする

タイル貼りのDIYでは、目地を均等にするように注意しましょう。

タイルの目地はシートで貼り付けているため、ある程度は何もしなくても、よいのですが、シートとシートの間は自分で間隔を取る必要があります。

近くで作業するとそれほど感じませんが、遠目から見るとかなり目立つため、できる限り正確に合わせましょう。

DIYでキッチンにタイルをDIYする相場

DIYでタイルをDIYする場合、大まかにかかる費用は以下の通りです。

・タイル:10,000円〜(1平米あたり)
・接着剤:5,000円
・目地:3,000円
・ハサミ:1,000円
・カッター:1,000円
・ウエス:不要な衣類や雑巾でOK
・ゴムベラ:500円
・くし目ゴテ:500円
・スポンジ:台所用スポンジでOK
・タイルカッター:1,000円
・ハンマー:1,000円
・マスカー:200円
・養生テープ:400円

タイルを施工する広さやタイルそのものの値段によって相場は変わりますが、おおよそ2万〜4万円くらいを見ておくのがよいでしょう。

なお、タイルはその材質や仕上げ方によって金額に幅があります。
初心者であれば高級品を用意する必要はありませんが、安物は剥がれやすかったり劣化しやすかったりしますので、品質はきちんとチェックしましょう。

まとめ

この記事ではキッチンの壁にタイルを貼る方法や、注意点について詳しく解説しました。

タイルの施工は、ある程度器用さが求められるのは確かですが、特別な機械などは必要なく、初心者でも、始めやすいDIYです。

出来るだけコストを抑えたい場合にはぜひ挑戦してみてください。