最近ではオシャレなタイルが増えており、トイレに施工されることも増えています。
昔のトイレをイメージするとタイルは古臭いですが、オシャレなタイルならやってみたいという人もいるのではないでしょうか。
手順や注意するべき点を把握すれば、タイル貼りはDIYでも十分に作業可能です。
この記事ではDIYでトイレにタイルを貼る方法や、タイルを貼るメリットについてお伝えします。
DIYでトイレにタイルを貼るメリット
トイレにタイルを貼ることで得られるメリットは、見た目だけではありません。
ここではDIYでトイレにタイルを貼るメリットについて説明します。
水に強い
タイルは水に強いため、トイレで使うのにオススメの建材です。
例えば無垢の木の壁材や床材などは、水分を吸収し、反りや割れ、痛みを引き起こしてしまうからです。
これに対してタイルであれば、水に比較的強いため、トイレ周りでも安心して使えます。
タイルを貼るだけなら難易度は高くない
DIYでタイルを貼るのは実はそれほど難易度が高いわけではありません。
というのも、タイルはシートに貼り付けられており目地の感覚などを調整する手間がほとんどないからです。
特別な工具もそれほど必要ではなく、一般的に必要なDIY道具でほとんど作業できます。
よりきれいに貼ろうとする場合や時間をかけずにやりたいという場合には、リフォーム業者に任せた方がよいですが、そうではない場合には、DIYでも十分可能です。
ただし、タイルを切断する場合には専用の道具が必要になるため、注意してください。
洗面台周りなど、ワンポイントでの施工も可能
タイルは、ワンポイントでの施工も可能なので手軽です。
トイレの中でも特に水がつきやすい腰より下の部分や、手洗い場周りなど部分施工することで、壁に水がついても汚れにくくなりますよ。
施工範囲にもよりますが、1日かからずに作業することも十分可能です。
DIY初心者の方などDIYの経験がない人でも、ワンポイントでやり方であれば、失敗してもそれほど悪目立ちしないので安心でしょう。
DIYでトイレにタイルを貼るデメリット
DIYでトイレにタイルを貼るのはメリットもありますが、デメリットもあります。
ここではDIYでトイレにタイルを貼るデメリットについてご説明します。
目地に汚れがつきやすい
タイルといえば、目地。目地には、どうしても汚れが付きやすくなります。
タイルと目地があることで凸凹ができてしまうので汚れが残りやすいですし、シミがついてしまうと簡単には落ちません。
目地を上から補修することで、きれいにすることは可能ですが、壁紙やパネルなどと比べると、掃除のし辛さを感じるでしょう。
既存のタイルの上から施工する場合、少し狭さを感じる場合も
既存のタイルの上からタイルを施工する場合、タイルの厚み分トイレが狭くなります。
キッチンなど広い空間であれば、あまり気にならないものですが、トイレなど狭い空間の場合には、このちょっとした厚みでも影響を与える可能性があります。
大きなタイルの場合、難易度が高い
大きなタイルを貼る場合、施工のやり方によっては難易度が上がります。
特に難しいのが、タイルの切断です。
小さいタイルでも難易度が高い切断ですが、大きければより難易度が上がります。
できるだけタイルの切断を回避できるよう、施工範囲をタイルの大きさに合わせるなどの対策を取っておく方がよいでしょう。
DIYでトイレにタイルを貼る手順
ではDIYでトイレにタイルを貼る手順について詳しく見ていきましょう。
準備するもの
トイレにタイルを貼るときに準備するものとしては以下のものがあります。
準備するもの
・タイル
・接着剤
・目地
・ハサミ
・カッター
・ウエス
・ゴムベラ
・くし目ゴテ
・スポンジ
・タイルカッター
・ハンマー
・マスカー
・養生テープ
作業の手順
準備ができたら、いよいよ作業です。
養生
最初にするべきなのが、養生です。
タイルと関係ない床やは、ビニールマスカーや養生テープを貼っておきましょう。
目地材や接着剤が落ちてしまうことが多いため、床や施工する面の側そのような懸念がある場所は特に重点的に行いましょう。
見切り材の施工(アクセントの場合)
壁全体ではなく、壁の一部にタイルを貼る場合には見切り材を施工しましょう。
見切り材とは、タイルと壁など壁の境界をきれいに見せるために使われる部材です。
見切り材をつけておくことで、タイルと既存の壁の取り合いの部分をきれいに納められます。
見切り材はなんでもよいですが、タイルを貼るとある程度厚みが出るため、10mm程度あると安心です。
下地調整
次は、下地調整です。
まずはウエスに洗剤を染み込ませ、壁をきれいにしましょう。
特に油分は残っていると接着剤のつきが悪くなり、剥がれる原因になります。
タイルは接着剤で貼り付けるため、壁を新しく作るなどといった工程は必要ありませんし、接着剤さえ付着すればどんな壁でも施工可能です。
接着剤の塗布
下地調整が終われば、接着剤の塗布を行います。
くし目コテを使って全体にまんべんなく塗り広げましょう。
このとき接着剤を厚くしすぎると、タイルを貼ったときに接着剤がはみ出ることがあります。
はみ出てしまうと、接着剤をそぎ落とすのに非常に手間がかかるため、注意しましょう。
ただし端の方はタイルが落ちやすいため、気持ち厚めに塗ります。
大まかな目安ですが、全体として下地が薄く見えるか見えないかくらいの厚さがちょうどよいでしょう。
タイルの貼り付け
接着剤の塗布が終われば実際にタイルを貼り付けます。
タイルは裏に網が付き、シート状になっており、施工しやすくなっていますよ。
シートから剥がれてしまわないように注意しながら、施工する壁の形状に合わせてハサミでカットしましょう。
貼り付けた後は、ベニヤなどの薄い板を乗せてその上から軽くハンマーで叩いてください。
シートとシートの間は目地の間隔が変わりやすいため、細心の注意を払って間隔を整えましょう。
端の処理
壁の端の方などは、タイルが中途半端になることがあるため、端のタイルをカットして仕上げます。
タイルカッターで何度も刻み、ハンマーで軽く叩いて割ります。
この工程は非常に時間がかかるだけではなく、大きく割れて使えなくなることも多く、難易度が高いです。
失敗してもよいように、タイルの数には余裕を持たせておきましょう。
また、端が出ないように処理できる場合には、この作業の必要はありません。
目地充填
接着剤が乾燥してから、目地の充填作業を行います。
目地材をバケツに入れて水で混ぜましょう。
そこから、ゴムベラを使いながら、タイルとタイルの隙間に目地を充填していきます。
タイルの表面についた目地は、最終的にウエスで拭きとれるため、目地が付着することを気にする必要はありません。
目地の拭き取りと養生撤去
目地の充填が終わったら、少し乾かし、スポンジでタイルについた汚れを拭き取っていきましょう。
強くこすりすぎたり、スポンジに水が多かったりすると、目地を削りすぎてしまう場合があるため、できるだけ優しくこすっていきます。
時間を空けるほど落としにくくなる一方、削りすぎてしまうリスクも少なくなりますので。
少々手間でも、確実にキレイに仕上げたい場合は、時間を空けるのも有効な選択肢です。
DIYでタイルを施工するときの注意点
DIYでタイルを貼るときに注意すべき点について見ていきましょう。
DIYで失敗しやすい部分で、貼り直しや見た目の仕上がりに影響する部分のため、しっかり確認してください。
タイルをカットするのは難易度が高い
タイルを貼っていくと、端に中途半端な隙間ができやすくなります。
その部分をきれいに仕上げようとする場合には、タイルをカットするしかありませんが、タイルのカットは難易度が高く、失敗しやすいです。
できるだけ半端な隙間が発生しないように工夫して貼るのが望ましいでしょう。
それでも発生してしまった場合には処理するしかありませんが、端はそれほど目立ちません。
100点を目指すより、何回か挑戦して80点くらいの出来を目指してください。
接着剤の厚塗りに注意
タイル貼りのDIYをする場合には接着剤の厚塗りに注意しましょう。
接着剤を厚塗りすると、タイルを貼ったときに、タイルの上にはみ出る場合があります。
はみ出てしまうと、カッターなどで取り除く必要がありますが、これは意外と重労働です。
接着剤がはみ出ない厚さで塗る必要があります。
とはいえ薄く塗りすぎれば当然剥がれる可能性が高くなるため、薄すぎにも注意してくださいね。
目地を均等にする
タイル貼りのDIYでは、目地を均等にするように注意しましょう。
タイルの目地はシートで貼り付けているため、ある程度は何もしなくてもよいのですが、シートとシートの間は自分で間隔を取る必要があります。
近くで作業するとそれほど感じませんが、遠目から見るとかなり目立つため、できる限り正確に合わせましょう。
まとめ
この記事ではトイレの壁にタイルを貼るメリットや、方法、注意点について説明しました。
タイルのDIYは部分施工が可能で、作業自体の難易度はそれほど高くないため、DIY初心者の方でも十分に作業可能です。
この記事を参考にタイルのDIYに挑戦してみてください。
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