キッチンの壁材は火事を防ぐ必要があるため、どんな壁材でもよいというわけではありません。
燃えにくい素材を選ぶ必要があります。
「でもどんな素材があるのかわからない」
そんな方に向けて、この記事ではキッチンにおすすめの壁材と材質ごとのメリットとデメリットについて解説します。
キッチンの壁は内装制限に注意
キッチンの壁はどんなものでもよいというわけではありません。
というのも、コンロなど火器が使用される場所では、燃えにくい素材を使わなければいけないという規制があるからです。
実際にどのような規制があるかは、その建物の構造や住んでいる地域、調理器具の種類などで変わります。
そのため、どうしてもこだわりたい場合には、自分の地域や建物の構造からどんなものが使えるか確認するとよいでしょう。
キッチンのおすすめはキッチンパネルかタイル
キッチンの壁でおすすめなのは、キッチンパネルかタイルです。
これらの壁材であれば、先ほど説明した内装制限に引っかかることはまずなく、ほぼ無条件で利用できると考えてよいでしょう。
「でもどっちがよいかいまひとつわからない」
という方もいるのではないでしょうか。
ここでは、キッチンパネルとタイルのメリットやデメリットについてそれぞれ解説します。
キッチンパネル
キッチンパネルは、燃えにくくかつメンテナンスがしやすいことから、多くの住宅で使われている壁材です。
そんなキッチンパネルのメリットとデメリットについて、解説します。
メリット
キッチンパネルのメリットは以下の2つです。
・コストがかからない
・掃除が楽
一つ目のメリットはコストが安いことです。
キッチンパネルはキッチンの内装材の中でも、コストが安く1平米あたり、10,000〜18,000円で施工できます。
二つ目のメリットが掃除のしやすさです。
パネルは油や水がついても吹きやすくなっているため、ささっと拭き取るだけで掃除ができます。
1枚の大きな板になっており、目地があまりできないため、目地に汚れがつく心配もそれほど多くありません。
・メラミン樹脂
・ステンレス
・ホーロー
以上の3種類があり、下に行くほど価格が高くなります。
メラミン樹脂が最も価格が安く、模様があるものもあるため、採用されることが多いですが、ステンレスやホーローも高級感を出したい場合は採用されやすいです。
特にホーローは金属の上にガラス質の素材でコーティングされている性質上、磁石をつけられるというメリットもあります。
デメリット
キッチンパネルのデメリットは以下の通りです。
・傷がつくことがある
・デザイン性ではタイルに劣る
キッチンパネルの一つ目のデメリットは、その扱い方によって傷がつくことです。
固いものをぶつけたら傷が入ることはもちろん、毎日の掃除で細かい傷が残ってしまうことが少なくありません。
二つ目のデメリットは、デザイン性がタイルより劣ることです。
またキッチンパネルはどの素材の場合でも、平面的な仕上がりになるため、デザイン性ではタイルに劣ってしまいやすいです。
キッチンパネルの中にもステンレスやホーローなど高級素材もあるため、一概にどちらがよいとは言えませんが、デザイン面での選択肢はタイルほど多くありません。
タイル
タイルはキッチンパネルが登場してから採用が少なくなりましたが、今でも根強い人気がある素材です。
ここではタイルのメリットやデメリットについて解説します。
メリット
タイルのメリットは以下の通りです。
・耐久性が高い
・デザイン性が高い
一つ目のメリットが耐久性の高さです。
タイルは1枚1枚に厚みがあり、キッチンパネル以上の耐久性があります。
細かい傷などが付く心配はほぼなく、きちんと掃除していれば、綺麗な状態が長続きします。
ただし強い衝撃を与えると割れる可能性は0ではないため、注意してください。
二つ目のメリットがタイルはデザイン性が高いことです。
1枚1枚特徴があり、全て同じタイルで揃える、アクセントで違うタイルを入れるなど、配置を工夫しながら、自分の思い通りのキッチンを作れます。
デメリット
キッチンでタイルを使うデメリットは、以下のものがあります。
・価格が高いこと
・目地の掃除に手間がかかること
一つ目のデメリットが価格の高さです。
これはタイルそのものが高いというだけではなく、タイルは1枚が大きいキッチンパネルと比べると施工に手間がかかるため、施工費も高くなるからです。
二つ目のデメリットが目地の掃除に手間がかかることです。
タイルそのものの掃除は拭き取るだけで簡単にできるのですが、目地に汚れが付着していると、その目地の掃除に時間がかかります。
また目地に油汚れなどが染み込んでしまうと、落ちなくなるため、こまめな掃除も欠かせません。
まとめ
この記事で、キッチンの壁材の種類ごとのメリットやデメリットについて解説しました。
キッチンの壁材は内装制限により燃えにくい建材を選ぶ必要があるため、キッチンパネルかタイルのどちらかを選ぶことがおすすめです。
この記事を参考に、自分に合ったのはどちらの壁材なのか、選んでみてください。